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2023/12/06 08:22

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは反発 無料記事

 5日のNY株式市場は、大型ハイテク株を除いて弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比79.88ドル(0.22%)安の3万6124.56ポイントと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が44.42ポイント(0.31%)高の1万4229.91ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、2.60ポイント(0.06%)安の4567.18ポイントと反落して引けている。ここ数日上げていた小型株中心のラッセル2000指数も25.98ポイント(1.38%)安の1856.04ポイントに下げた。
 世界的な成長鈍化懸念で、このところ買われていた銘柄が売られる展開。格付け会社のムーディーズが中国の信用見通しを「安定的」→「ネガティブ」に引き下げたほか、米国内では10月雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が873万3000件(前月比↓61万7000件)と2021年3月以来の低水準に落ち込んだ。相対的に安全な米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.16%(↓0.09ポイント)に低下。一部資金が大型ハイテク株に戻っている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。景気動向に敏感なエネルギー、素材、資本財などが売られた。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.94%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.77%安、農機大手のディア(@DE/U)が2.11%安と値を下げている。他の個別動向では、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が3.49%安と3日続落。傘下ジレットの減損を発表したことが嫌気された。
 一方、大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財、コミュニケーションの3セクターは反発。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.11%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.92%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.32%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.41%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.35%高と値を上げた。アップルの時価総額は8月以来で初めて、3兆ドルの大台を超えている。


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