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2024/08/05 08:53

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、雇用統計で景気不安強まる 無料記事

 先週末2日のNY株式市場は、景気後退懸念が強まるなかで売りが膨らむ展開。主要指標のダウ平均が前日比610.71ドル(1.51%)安の3万9737.26ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が417.98ポイント(2.43%)安の1万6776.16ポイントとそろって続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、100.12ポイント(1.84%)安の5346.56ポイントと続落で終了。小型株を代表するラッセル2000指数は、76.85ポイント(3.52%)安の2109.31ポイントと大幅続落で引けている。
 朝方発表された7月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比11万4000人増にとどまったため(市場予想:約17万5000人増)、「米金融当局が利下げに出遅れ、米経済がより深刻な景気減速に向かっているのでは」との疑念が強まる流れとなった。成長懸念で株式が売られる半面、相対的に安全とされる米国債は急騰。2年債利回りが3.88%(↓0.27ポイント)、10年債利回りが3.79%(↓0.19ポイント)と急低下している。CMEの「FedWatchツール」では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50ポイントの利下げが行われる可能性が7割近くに上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落(生活必需品や公益など3業種は上昇)。大型ハイテク株を含む一般消費財(↓5%弱)、情報技術(↓2%弱)、コミュニケーション(↓2%弱)のほか、金融(↓2%超)、エネルギー(↓2%超)、資本財(↓2%超)など幅広く売り込まれた。業績低調でEC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が8.79%安、無配転落や大規模リストラで半導体大手のインテル(@INTC/U)が26.06%安と下がったほか、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が8.68%安、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が7.38%安と急落している(SOX指数は5.18%安)。ハイテク以外でも、金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が5.89%安、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が4.24%安、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が5.58%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.81%安と値を下げた。


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