詳細
検索 (期間指定)
期間

2020/07/29 08:39

大引け概況(詳報): 反落、主要イベントを前に売り優勢 無料記事

 28日のNY株式市場は、先行き不透明感がくすぶるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比205.49ドル(0.77%)安の26379.28ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が134.18ポイント(1.27%)安の10402.09ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 今週行われる複数の主要イベントを控え、投資家のリスク回避姿勢がやや優勢。新型コロナウイルスの経済対策法案を巡り、共和党と民主党が今週にわたって交渉を続けるほか(現時点では下院民主党が上院共和党案に反対)、29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。また、同日に反トラスト法を巡るIT大手4社(アマゾン、フェイスブック、グーグル、アップル)の公聴会が開かれるほか、翌30日には同4社の決算が発表される予定だ。
 消費の下振れ懸念も浮上。7月の消費者信頼感指数が92.6と前月から5.7ポイント低下し、市場予想(約95)を下回った。また米連邦準備理事会(FRB)が一連の流動性供給措置を「9月末」から「年末」まで延長したことも、コロナ禍の長期化懸念を蒸し返すことにつながっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、REIT、公益、生活必需品などディフェンシブセクターが底堅い一方、エネルギーや一般消費財など8業種が下落した。前述した大型IT銘柄は軟調。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.80%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.45%安、グーグル親会社のアルファベット(@GOOGL/U)が1.69%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.64%安と値を下げた。半導体関連銘柄にも売りが目立ち、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.98%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.91%安、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が2.56%安と下落している。
 決算発表銘柄の動向はまちまち。好業績・ガイダンスを発表した製薬大手のファイザー(@PFE/U)が3.94%上昇する一方、決算がふるわなかった工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が4.85%安、ファストフードチェーン大手のマクドナルド(@MCD/U)が2.49%安と売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース