8日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比172.13ドル（0.44％）高の3万9056.39ドルと6日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が29.80ポイント（0.18％）安の1万6302.76ポイントと小幅に続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.03ポイント（0.00％）安の5187.67ポイントとほぼ横ばいで引けている。
　前日に続き新規材料に欠けるなか、比較的狭いレンジ内の動きに終始した。一部の大型ハイテク株などがやや軟調だが、公益や金融セクターが買われている。このところ買われていた米国債が反落し、長期金利を代表する10年債利回りが4.49％（↑0.03ポイント）に上昇したことは相場の逆風だった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が上昇。公益や金融、情報技術などのセクターが強含んだ。電力大手のヴィストラ(@VST/U)が9.13％高、コンステレーション・エナジー(@CEG/U)が3.71％高、NRGエナジー(@NRG/U)が3.30％高と買われている。大型ハイテク株の一角も強含み、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.29％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.19％高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が1.71％高と底堅かった。また、決算上振れで、クラウド向けネットワーク機器を手掛けるアリスタ・ネットワークス(@ANET/U)が6.45％高と急伸している。
　一方、素材や一般消費財、ヘルスケアなどの7業種は下落（下落率は全て1％未満）。鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.78％安、電気自動車大手テスラ(@TSLA/U)が1.74％安、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が2.42％安と売られている。また、足元利益の下振れで、配車サービス米最大手のウーバー・テクノロジーズ(@UBER/U)は5.72％急落した。


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