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2024/10/10 09:04

米国株大引け概況(詳報): 続伸、ソフトランディング期待で買われる 無料記事

 9日のNY株式市場は、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が相場を支える展開。主要指標のダウ平均は前日比431.63ドル(1.03%)高の4万2512.00ドルと続伸し、3営業日ぶりに史上最高値を更新した。ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数も108.70(0.60%)高の1万8291.62ポイントと続伸。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続伸し、40.91ポイント(0.71%)高の5792.04ポイントと最高値を更新して引けている。
 米労働市場の底堅さが改めて好感された。先週公表された9月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を上回ったほか、失業率も改善している。
 物価上昇の懸念が薄らいでいることも追い風。原油相場が落ち着きを取り戻す中(WTI原油先物は0.4%安で続落)、利下げ継続が既定路線になるとの見方が改めて強まった。取引時間中に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(9月17〜18日開催分)で、一部のメンバーが0.25%の利下げを主張していたことが判明する中で米10年債利回りが上昇したものの(7月30日以来の高水準をつける)、株式市場では特段マイナス材料視されていない。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、コミュニケーションと公益事業を除く9業種がプラス。上昇が目立ったヘルスケアでは、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が3.46%高、メルク(@MRK/U)が1.61%高と値を上げている。
 一方、下げの大きかった公益事業では、電力大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が6.12%安、ヴィストラ(@VST/U)が2.95%安と売られた。



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