2024/08/05 10:18
米国株週間相場見通し:軟調な地合いか
今週のNY株式市場は、内外環境の不透明感で弱含む流れが続きそうだ。
内部的には、米景気の先行き懸念が強まってきたことが気がかり。7月のISM製造業景況指数が予想に反して低下したうえ、7月の非農業部門雇用者数が11.4万人増と予想(17.5万人増)を大きく下回り、失業率も4.3%と予想(4.1%)を大きく上回った。
これで9月FOMCでの利下げがほぼ確実になり、利下げ幅についても(0.25%ではなく)一気に0.50%引き下げられるとの観測が強まっている。ただ、大幅利下げの動きはマーケットで必ずしもポジティブ材料視されていない。「それだけ景気減速ペースが速い」と警戒されているためだ。先週の8月FOMCでは予想通り政策金利が据え置かれたが、「パウエル議長の判断が誤っていたのではないか」との疑問も生じはじめる状況だ。
ただ、8月FOMCを通過したほか(悪い結果だったが)主要ハイテク企業の決算も一巡したことで、目先の不安材料がひとまず出尽くした格好。なお数営業日の調整期間を要するにせよ、マーケットは徐々に沈静化していく可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内部的には、米景気の先行き懸念が強まってきたことが気がかり。7月のISM製造業景況指数が予想に反して低下したうえ、7月の非農業部門雇用者数が11.4万人増と予想(17.5万人増)を大きく下回り、失業率も4.3%と予想(4.1%)を大きく上回った。
これで9月FOMCでの利下げがほぼ確実になり、利下げ幅についても(0.25%ではなく)一気に0.50%引き下げられるとの観測が強まっている。ただ、大幅利下げの動きはマーケットで必ずしもポジティブ材料視されていない。「それだけ景気減速ペースが速い」と警戒されているためだ。先週の8月FOMCでは予想通り政策金利が据え置かれたが、「パウエル議長の判断が誤っていたのではないか」との疑問も生じはじめる状況だ。
ただ、8月FOMCを通過したほか(悪い結果だったが)主要ハイテク企業の決算も一巡したことで、目先の不安材料がひとまず出尽くした格好。なお数営業日の調整期間を要するにせよ、マーケットは徐々に沈静化していく可能性もあろう。
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