2023/11/13 10:41
米国株短期相場見通し:強含みか、利上げピークアウト観測で底堅い
今週のNY株式市場は、利上げサイクル終了の期待で底堅く推移しそうだ。足元の急ピッチな上昇に対する警戒感で、やや上値が重くなる可能性があるものの、全体としては底堅い展開が見込まれよう。米中首脳会談が今週予定されることも、マーケットのプラス材料になり得る。
市場環境は引き続き良好。特に、10月雇用統計の下振れや「金利はピークに近づいた」というパウエルFRB議長の発言を受けて、米10年債利回りが低下したことが安心材料だ(10月下旬に5%台だった同利回りは、足元で4.64%近辺に低下)。
また、景気過熱の不安も大幅に後退。雇用統計の下振れに続き、10月ISM非製造業景況指数の下振れや7 9月クレジットカード延滞率の8%突破など、サービス業や消費の悪化を示すものが相次いいでいるからだ。景気悪化を受けて、原油価格も1バレル=70
米ドル台半ばまで急落した(9月末:95米ドル超)。今週発表される10月のCPIと小売売上高の伸び率も、そろって前月から減速すると予想されている。
もっとも、17日につなぎ予算の期限を迎える点には注意を要する。2024年2月2日までの同予算案は、共和党が多数派を占める下院で可決されるかは不透明。17日までに上下院を通過し、バイデン大統領の署名を受けて成立しなければ、18日から政府機関の一部が閉鎖されることになる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
市場環境は引き続き良好。特に、10月雇用統計の下振れや「金利はピークに近づいた」というパウエルFRB議長の発言を受けて、米10年債利回りが低下したことが安心材料だ(10月下旬に5%台だった同利回りは、足元で4.64%近辺に低下)。
また、景気過熱の不安も大幅に後退。雇用統計の下振れに続き、10月ISM非製造業景況指数の下振れや7 9月クレジットカード延滞率の8%突破など、サービス業や消費の悪化を示すものが相次いいでいるからだ。景気悪化を受けて、原油価格も1バレル=70
米ドル台半ばまで急落した(9月末:95米ドル超)。今週発表される10月のCPIと小売売上高の伸び率も、そろって前月から減速すると予想されている。
もっとも、17日につなぎ予算の期限を迎える点には注意を要する。2024年2月2日までの同予算案は、共和党が多数派を占める下院で可決されるかは不透明。17日までに上下院を通過し、バイデン大統領の署名を受けて成立しなければ、18日から政府機関の一部が閉鎖されることになる。
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