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2024/05/14 08:58

米国株大引け概況(詳報): 小動き、インフレ指標の発表控え様子見 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、前営業日の終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前営業日比81.33ドル(0.21%)安の3万9431.51ドルと9営業日ぶりに反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が47.37ポイント(0.29%)高の1万6388.24ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、1.26ポイント(0.02%)安の5221.42ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 インフレ動向が気掛かりななか、様子見ムードがくすぶる状態。NY連銀の4月消費者調査によると、1年先のインフレ期待が3.3%(↑0.3ポイント)に上昇した。また、今週の14日には4月の生産者物価指数(PPI)、翌15日には4月の消費者物価指数(CPI)が発表される予定だ。米国債市場でも様子見が続き、長期金利を代表する10年債利回りは4.49%(↓0.01ポイント)と小動きで終えた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(下落率は全て0.5%未満)。資本財、金融、生活必需品、エネルギーなどが幅広く弱含んだ。航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.38%安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.02%安、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.53%安、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.78%安と軟調だった。
 一方、情報技術とREITの2業種は上昇(上昇率は0.5%未満)。IT大手のアップル(@AAPL/U)が1.76%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.58%高、半導体大手の インテル(@INTC/U)が2.21%高と値を上げた。
 他の個別動向では、個人投資家に人気があったいわゆる「ミーム株」が復活。2021年の同ブームの仕掛け人とされる「Roaring Kitty」が3年ぶりに「X」で投稿したことをきっかけに、ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が74.40%高、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が78.35%高と急騰した。


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