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2020/06/04 08:42

大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、ナスダックは最高値に近づく 無料記事

 3日のNY株式市場は、経済活動の再開による景気回復の期待が膨らむなか、リスクオンが続く展開。主要指標のダウ平均は、前日比527.24ドル(2.05%)高の26269.89ドルと3日続伸して取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も買われ、74.54ポイント(0.78%)高の9682.91ポイントと4日続伸で引けている(ナスダックは過去最高値の9838.37ポイントを約1.6%下回る水準)。
 足元の主要経済指標で景気回復の兆しがみられることがプラス材料。5月のADP雇用統計では、民間雇用者数がマイナス276万人と小幅な減少にとどまり、市場予想(約マイナス900万人)ほど悪化しなかった。また、5月のISM非製造業景況感指数は45.4と前月比で3.6ポイント改善。市場予想(約44.4)を上回り、景気縮小ペースがやや緩和されていることを示唆している。良好な結果ではないものの、「経済活動が再開するにつれ、景気が改善していく」という市場の見方を裏付け、新型コロナウイルス問題で打撃を受けた景気循環セクターなどの買いにつながった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、ヘルスケアを除く10業種が軒並み上昇。資本財やエネルギー、素材、金融などの上げが目立っている。航空機大手のボーイング(@BA/U)が12.95%高と急伸したほか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.08%高、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が5.40%高と買われた。
 新型コロナウイルス問題で打撃を受けた銘柄群も高い。百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が12.93%高、アパレル大手のギャップ(@GPS/U)が12.21%高、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が11.18%高と値を上げた。
 他の個別動向では、ライドシェア大手のリフト(@LYFT/U)が8.71%高。5月の乗車数が前月比で26%増加したことが好感された(前年比では7割減)。足元の業績が好調だったクラウド銘柄も買われ、ビデオ会議アプリのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が7.59%高、新興セキュリティ企業のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が6.34%高で引けている。ズームは顧客の急増を背景に、通期売上高ガイダンスをほぼ2倍に上方修正した。


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