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2024/05/30 08:52

米国株大引け概況(詳報): 下落、長期金利の上昇が逆風 無料記事

 29日のNY株式市場は、幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比411.32ドル(1.06%)安の3万8441.54ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が99.30ポイント(0.58%)安の1万6920.58ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、39.09ポイント(0.74%)安の5266.95ポイントと反落で引けている。
 5月に入ってからこれまで総じて主要指数が大きく上昇したため、足元では調整気味の流れ。金利の上昇は逆風。国債入札に対する需要の弱さなどが響くなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.61%(↑0.06ポイント)と連日で急上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも景気動向に敏感なエネルギー、素材、資本財などのセクターの下げが1%超と大きかった。石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が3.12%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.12%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.34%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が3.38%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.41%安、航空機エンジン大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.94%安と値を下げている。
 一方、大型ハイテク株は相対的に底堅い値動き。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.81%高と小幅に続伸したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.16%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.07%安とほぼ横ばいで引けた。
 他の個別動向では、航空大手のアメリカン・エアラインズ(@AAL/U)が13.54%安と急落。第2四半期(4〜6月)の業績ガイダンスを下方修正したことが痛手となった。


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