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2024/06/04 08:52

米国株大引け概況(詳報): ダウ反落、ナスダックは反発 無料記事

 週明け3日のNY株式市場は、セクターごとに高安まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前営業日比115.29ドル(0.30%)安の3万8571.03ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が93.65ポイント(0.56%)高の1万6828.67ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.89ポイント(0.11%)高の5283.40ポイントと小反発で引けている。
 6月初めの取引は、景況観の悪化で始まった。5月のISM製造業景況感指数は48.7(市場予想:約49.2)と「50」を割れた4月(49.5)から一段と悪化する内容。製造業の活動縮小が続くなか、景気敏感セクターが売られたほか、NY原油先物価格が約3.6%下落している。相対的に安全な米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.39%(↓0.11ポイント)と急低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。景気動向に敏感なエネルギーや資本財、素材などのセクターを中心に売られた。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.40%、2.98%ずつ下落したほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.12%安、電気製品大手のイートン(@ETN/U)が2.52%安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が2.71%安と軟調だった。
 一方、情報技術やコミュニケーションなど4業種は上昇。大型ハイテク株が買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.89%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.93%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.28%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.08%高と値を上げた。ヘルスケア銘柄も底堅く、イーライ・リリー(@LLY/U)やファイザー(@PFE/U)がそれぞれ1.33%、2.27%ずつ上昇している。


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