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2024/05/13 09:55

米国株週間相場見通し:底堅い値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、年内利下げ観測を背景に下値の堅い展開が予想される。 同観測が強まった背景には、足元の経済指標で景気の過熱感を払しょくする内容が相次いでいることがある。4月の雇用統計が総じて軟調だったほか、週間の新規失業保険申請件数も23年6月以来の高水準まで悪化した。
 こうした中、米10年国債は節目4.5%台を割り込んだ。最新の調査によると、投資家の約7割が「年内に4.0%まで低下する」と見ている。
 今週発表される4月の主要経済指標についても、利下げ期待を強める結果になるとの見方が有力だ。食品・燃料を除くコアCPIは、前月比+0.3%と前回(+0.4%)から減速する見通し。CPIはこれまで3回連続で市場予想を上回り、相場の下落を主導した経緯があるだけに、今回の結果が予想通りであれば市場に大きな安心感を与えよう。
 企業業績が堅調なことも株価を下支えする要因。S&P500指数構成銘柄の第1四半期EPSは、平均で前年比6%増と市場予想(4%増)を上回った。同四半期のEPSが上振れた企業の割合も78%に伸び、前四半期の74%を上回っている。業績期待が高まる中では、インフレ指標が多少上振れたとしても、一気に手仕舞い売りに転じる流れにはならいないと思われる。


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