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2023/11/17 08:53

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは小幅に3日続伸 無料記事

 16日のNY株式市場は、やや利食い売りに押されたものの、大型ハイテク株などが相場を下支えする展開。主要指標のダウ平均が前日比45.74ドル(0.13%)安の3万4945.47ドルと5営業日ぶりに反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が9.83ポイント(0.07%)高の1万4113.67ポイントと小幅ながら3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.36ポイント(0.12%)高の4508.24ポイントと3日続伸している。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、27.46ポイント(1.53%)安の1773.76ポイントと反落した。
 この日は期待外れの決算・ガイダンスを発表した銘柄に対するネガティブな反応が目立った。先行きへの慎重な見方で小売大手のウォルマート(@WMT/U)が8.09%安と急落したほか、通信機器大手のシスコ・システムズ(@CSCO/U)が9.83%安、ネットセキュリティ大手のパロアルトネットワークス(@PANW/U)が5.42%安と売り込まれている。
 ただ、金利低下は相場の支援材料。週間の新規失業保険申請件数など一連の経済指標が総じて景気悪化(=インフレ減速)を示すなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.44%(↓0.09ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株が含まれるコミュニケーションや情報技術などのセクターが強含んだ。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.70%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.76%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.90%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.21%高と買われている。他の個別材料では、ブローカーによる格上げを受けて半導体大手のインテル(@INTC/U)が6.75%高と急伸。約1年半ぶりの高値を回復した。
 一方、エネルギーや生活必需品、一般消費財、資本財の4業種は下落。前述したウォルマートなどの急落のほか、原油先物の大幅続落(↓5%弱)で石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.60%安と売られ、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.81%安と値を下げている。


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