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2024/07/22 08:51

米国株大引け概況(詳報): 続落、半導体銘柄や景気敏感株などが軟調 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、総じて軟調な展開。主要指標のダウ平均は前日比377.49ドル(0.93%)安の40287.53ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が144.28ポイント(0.81%)安の1万7726.94 ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、39.59ポイント(0.71%)安の5505.00ポイントと3日続落で終了。小型株を代表するラッセル2000指数も、13.94ポイント(0.63%)安の2184.35ポイントと3日続落で引けている。
 この日はネットセキュリティ企業クラウドストライク(@CRWD/U)のソフトウェア更新で不具合が生じたことで、マイクロソフト(@MSFT/U)製基本ソフト(OS)を搭載していた世界各地のシステムで障害が発生。空港やメディアなど幅広い業種で通常業務の運営に支障が出た(クラウドストライクは11.10%安)。NY証取やナスダックでの取引に影響は出なかったが、こうした混乱に加え、ネットフリックス(@NFLX/U)やアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)など決算発表銘柄に対するネガティブな株価反応が重なり、終始さえないムードが続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術のほか、景気動向に敏感なエネルギー、素材などのセクターが売られた。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.61%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が5.42%安、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が3.40%安(SOX指数は3.11%安)、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.30%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が5.60%安、保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が7.76%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.02%安と値を下げている。
 一方、ディフェンシブなヘルスケアと公益の2業種はやや逆行高。決算上振れで外科手術システム大手のインテューイティブ・サージカル(@ISRG/U)が9.34%高と買われたほか、同業のボストン・サイエンティフィック(@BSX/U)やストライカー(@SYK/U)が2.66%、2.94%ずつ上昇した。


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