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2024/04/03 08:50

米国株大引け概況(詳報): 下落、長期金利の上昇が逆風 無料記事

 2日のNY株式市場は、第2四半期に入って2日連続で軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比396.61ドル(1.00%)安の3万9170.24ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が156.38ポイント(0.95%)安の1万6240.45ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、37.96ポイント(0.72%)安の5205.81ポイントと続落で引けている。
 年初から3カ月連続で上昇基調が続いてきただけに、このところ株価調整の動きが強まりつつある状態。堅調な経済統計や底堅いインフレ指標を受け、早期利下げ期待がやや後退するなか、長期金利が上昇していることも相場の逆風となった(10年債利回りは4.35%と0.04ポイント上昇)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。大型ハイテク株を含む一般消費財や情報技術のほか、ヘルスケア、生活必需品などのセクターが売られた。第1四半期の納車実績下振れで電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.90%安と急落したほか、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が3.85%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.01%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.53%安と値を下げている(SOX指数は1.51%安)。
 また、この日は医療保険銘柄が安い。ユナイテッドヘルス(@UNH/U)が6.45%安、ヒューマナ(@HUM/U)が13.41%安、CVSヘルス(@CVS/U)が7.21%安と売り込まれた。メディケア・アドバンテージの支払率引き上げ額が低かったことが失望売りにつながっている。
 一方、エネルギーや公益、コミュニケーションの3セクターは逆行高。原油高で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.96%高、石油精製大手のフィリップス66(@PSX/U)が3.77%高と買われたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.23%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.06%高と値を上げた。


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