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2020/06/08 08:51

大引け概況(詳報):ダウ大幅続伸、ナスダックも上昇 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、米経済統計の改善で大きく買われる展開。主要指標のダウ平均は5日続伸し、前日比829.16ドル(3.15%)高の2万7110.98ドルで引けた。ナスダック総合指数は反発し、198.27ポイント(2.06%)高の9814.08ポイントで終了している。
 この日発表された5月の米雇用統計はポジティブサプライズ。非農業部門の雇用者数が市場予想(約750万人の減少)に反し、250万9000人も増加するという好結果だった(失業率は14.7→13.3%に改善)。新型コロナウイルスの影響で失業者が増えていたサービス業などで雇用が増加したことから、「米経済の回復は想定よりも早い」と楽観的な見方が広がった格好だ。
 これを受け、ダウ平均を構成する30銘柄のうち28銘柄が上昇。ボーイング(@BA/U)が11.47%高と急伸したのをはじめ、レイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が6.75%高、キャタピラー(@CAT/U)が4.78%高、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が4.62%高と買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。原油価格が3カ月ぶりの高値を付けるなか(WTI先物7月限の清算値は前日比5.7%高の1バレル39.55ドル)、エネルギーの上げが特に目立つ。エクソン・モービル(@XOM/U)が8.11%高と上昇したほか、シェブロン(@CVX/U)が4.71%高、コノコフィリップス(@COP/U)が8.68%高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が7.54%高と値を上げている。
 銀行をはじめとする金融全般も高い。米長期金利の上昇(一時0.95%台を記録)で利ざやの改善期待が強まるなか、シティグループ(@C/U)が5.77%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.97%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.80%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.50%高と買われた。


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