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2024/04/26 09:04

米国株大引け概況(詳報): 下落、決算内容や金利上昇が逆風 無料記事

 25日のNY株式市場は、企業業績や景気指標を受けて売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比375.12ドル(0.98%)安の3万8085.80ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が100.99ポイント(0.64%)安の1万5611.76ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、23.21ポイント(0.46%)安の5048.42ポイントと反落して引けている。ただ、ナスダックが一時2%超下げるなど急落で始まったものの、売り一巡後は下げ幅を縮小する流れだった。
 主力企業の決算内容に対するネガティブな反応が重し。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が10.56%安、IT大手のIBM(@IBM/U)が8.25%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が7.02%安と売り込まれ、関連銘柄にもその動きが波及した。
 利下げ時期の後ずれ懸念も引き続き逆風。この日発表された第1四半期(1〜3月)の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.6%増(市場予想;約2.5%増)と前四半期の3.4%増から減速する一方、コアPCE価格指数が3.7%上昇し(市場予想;↑約3.4%)、前四半期の2.0%から加速した。インフレ圧力が警戒されて米国債が売られ、2年債利回りが5.00%(↑0.07ポイント)、10年債利回りが4.70%(↑0.06ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。コミュニケーション(↓約4%)が下げたほか、ヘルスケア、金融などが弱含んだ。前述したメタの急落を受けてビッグテック銘柄の下げが目立ち、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.96%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.65%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.45%安と売り込まれている。
 一方、景気動向に敏感な素材、エネルギー、資本財など5セクターは上昇した。また、一部の半導体銘柄はメタによる多額の投資が追い風になるとの見方で買われ、エヌビディア(@NVDA/U)が3.71%高、ブロードコム(@AVGO/U)が2.99%高と上昇している(SOX指数は1.96%高)。


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