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2024/07/29 09:46

米国株週間相場見通し:模様眺めか 無料記事

 今週のNY株式市場は、企業業績や景気の動向を気にしながら全体として様子見ムードが強まる流れとなりそうだ。
 佳境を迎えた主要企業の決算発表は、現時点で総じてさえない内容。先週はテスラやアルファベットの4 6月期業績や7 9月ガイダンスなどが期待外れだったことで、ハイテク企業に対する業績不安が強まり、相場急落の引き金となった。マイクロソフトやAMD、メタ、アーム、アマゾンなどの決算発表を控える今週は、これらハイテク主力の業績内容(AI投資の効果など)に一喜一憂する展開となろう。
 また、景気に対する見方も厳しくなっている点にも注意を要する。7月の製造業PMIが49.5と23年12月以来初めて景気判断の節目50を割り込んだうえ、6月の新築住宅販売も予想を下回った。市場では今週発表される7月のIMS製造業指数や雇用関連指標を見極めたいとの慎重姿勢が強まろう。
 ただ、利下げ観測が改めてクローズアップされ始めたことはプラス。今週のFOMCで利下げが見送られるというのがコンセンサスだが、インフレが収束しつつあることで市場は年2〜3回の利下げを期待し始めた。今週発表される各種景気指標が悪化した場合、短期的なマイナス要因になり得るが、中長期の金融緩和観測を強めることになれば好材料として受け止められる可能性もあろう。


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