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2024/06/14 08:55

米国株大引け概況(詳報): ダウ3日続落、ナスダックとS&P500は連日最高値 無料記事

 13日のNY株式市場は、インフレ圧力の緩和でハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比65.11ドル(0.17%)安の3万8647.10ドルと小幅に3日続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が59.12ポイント(0.34%)高の1万7667.56ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、12.71ポイント(0.23%)高の5433.74ポイントと4日続伸で終了。ナスダックとS&P500は4日連続で最高値を切り上げている。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、18.19ポイント(0.88%)安の2038.91ポイントで引けた。
 このところの上昇で調整ムードがくすぶる一方、好ましいインフレ統計を受けた利下げへの楽観論で、一部大型ハイテク株が相場をサポートする流れ。朝方発表された5月の生産者物価指数は前月比↓0.2%という結果で、市場予想(約↑0.1%)に反して下落した。週間の失業保険申請件数が予想以上に増え、30年債入札の需要が堅調だったこともあり、長期金利を代表する10年債利回りが4.24%(↓0.08ポイント)と下がったことも相場の支援材料となった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術や公益など4業種が上昇。引き続き半導体銘柄が買われ、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が12.27%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.52%高と値を上げた(SOX指数は1.48%高)。ブロードコムについては、前日引け後に発表した決算の上振れや1→10株の株式分割を発表したことが刺激材料となった。また、AI関連機器も引き続き強く、ネットワーク機器大手のアリスタ・ネットワークス(@ANET/U)が6.53%高、サーバー・ストレージ大手のスーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が12.44%高と買われている。
 一方、コミュニケーションのほか、景気動向に敏感なエネルギー、資本財など7業種は弱含み(下落率は全て1%未満)。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.64%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.57%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.80%安、航空機エンジン大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が3.33%安と値を下げた。


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