2024/04/08 09:25
米国株週間相場見通し:軟調地合いか
今週のNY株式市場は、6月利下げ観測の後退と地政学リスクの高まりを受けて上値の重い展開が想定される。「年3回利下げが年2回に引き下げられるかも」との警戒が浮上した背景には、想定以上に強い米国の景気がある。先週発表された3月の製造業景況指数は50.3となり、市場予想(48.3)を上回ったばかりか、節目の50を1年半ぶりに上回った。また、3月の新規雇用者数が30万3000人増と1年ぶりの大幅増を記録するなど(失業率も低下)、雇用環境の改善も確認されている。週末のNY市場は景気楽観を理由に買い戻されたものの、利下げの観点からは悪材料だ。
実際、FRB高官の間でもタカ派的な発言が目立つ。パウエル議長が利上げを急がないとコメントしたほか、ボウマン理事も「利下げ段階はまだ」と発言している。
中東情勢の緊迫化など、地政学リスクの高まりも利上げにとって逆風。原油価格の高騰が続けば(WTI原油先物は86〜87ドル台と高水準で推移)、インフレ警戒感で金利の上昇圧力が強まるためだ。目先は、今週発表される物価統計(3月のCPI、PPI)の内容が注目されよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
実際、FRB高官の間でもタカ派的な発言が目立つ。パウエル議長が利上げを急がないとコメントしたほか、ボウマン理事も「利下げ段階はまだ」と発言している。
中東情勢の緊迫化など、地政学リスクの高まりも利上げにとって逆風。原油価格の高騰が続けば(WTI原油先物は86〜87ドル台と高水準で推移)、インフレ警戒感で金利の上昇圧力が強まるためだ。目先は、今週発表される物価統計(3月のCPI、PPI)の内容が注目されよう。
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