2024/10/21 09:19
米国株週間相場見通し:強含みか
今週のNY株式市場は、米景気の堅調さが好感される中でしっかりした値動きとなりそうだ。
足元の経済指標は総じて好調。9月の小売売上高が前月比0.4%増と市場予想(0.3%増)を上回ったほか、週間の新規失業保険申請件数も24.1万件と予想(25.9万件)を大きく下回る好結果だった。これにより、市場の一部で「ソフトランディングではなく、ノーランディング(景気減速なし)すらあり得る」という声も出始めるほどだ。
また、主要企業の7 9月決算も悪くない。皮切りとなったJPモルガンが上振れたのに続き、16日にはモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ユナイテッド航空なども良い内容だった。
ただ、ハイテク関連に警戒感が浮上している点には注意を要する。半導体製造装置の世界大手であるASMLが先週、ガイダンスを大幅に引き下げたことで急落。これにより、ハイテク銘柄全般に売りが広がった。今週はテキサス・インスツルメンツや製造装置大手ラムリサーチなどの決算発表を控えるため、短期的にハイテク株の買いが手控えられる可能性もある。また、景気や企業業績の好調さを踏まえて「利下げを急ぐ必要はない」という意見が出やすくなっていることもハイテク株にとってマイナス。10年債利回りが4.08%と高い水準で推移するなど、高PERのハイテク株に逆風が吹くことになる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
足元の経済指標は総じて好調。9月の小売売上高が前月比0.4%増と市場予想(0.3%増)を上回ったほか、週間の新規失業保険申請件数も24.1万件と予想(25.9万件)を大きく下回る好結果だった。これにより、市場の一部で「ソフトランディングではなく、ノーランディング(景気減速なし)すらあり得る」という声も出始めるほどだ。
また、主要企業の7 9月決算も悪くない。皮切りとなったJPモルガンが上振れたのに続き、16日にはモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ユナイテッド航空なども良い内容だった。
ただ、ハイテク関連に警戒感が浮上している点には注意を要する。半導体製造装置の世界大手であるASMLが先週、ガイダンスを大幅に引き下げたことで急落。これにより、ハイテク銘柄全般に売りが広がった。今週はテキサス・インスツルメンツや製造装置大手ラムリサーチなどの決算発表を控えるため、短期的にハイテク株の買いが手控えられる可能性もある。また、景気や企業業績の好調さを踏まえて「利下げを急ぐ必要はない」という意見が出やすくなっていることもハイテク株にとってマイナス。10年債利回りが4.08%と高い水準で推移するなど、高PERのハイテク株に逆風が吹くことになる。
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