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2024/07/17 08:52

米国株大引け概況(詳報): ダウ5日続伸で最高値、中小型株が高い 無料記事

 16日のNY株式市場は、大型ハイテク株から中小型株に資金がさらに移る展開。主要指標のダウ平均が前日比742.76ドル(1.85%)高の4万954.48ドルと5日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が36.77ポイント(0.20%)高の1万8509.34ポイントと小幅ながら3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、35.98ポイント(0.64%)高の5667.20ポイントと3日続伸で終了(ダウ平均とS&P500はともに最高値を更新)。小型株を代表するラッセル2000指数は、76.65ポイント(3.51%)高の2263.67ポイントと大きく5日続伸で引けている。
 利下げ期待で出遅れ銘柄に資金が循環する流れ。CMEの「FedWatch」ツールによると現在、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げされる可能性は90%余りに達している。市場では、人工知能(AI)で波に乗っていた現金豊富な大型ハイテク株よりも、借入コストの影響が大きい小型株や工業株が選好されているもようだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。資本財や素材、一般消費財、ヘルスケア、金融などが軒並み買われた。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.28%高、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が6.50%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.97%高、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が6.64%高と値を上げている。良好な決算で金融株も買われ、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.35%高、PNCファイナンシャル・サービシズ(@PNC/U)が4.71%高と上昇した。
 一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術の2業種は下落。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.43%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.28%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.98%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.62%安と値を下げた。


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