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2024/09/06 08:45

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは反発 無料記事

 5日のNY株式市場は、重要統計の発表を前に方向感の無い展開。主要指標のダウ平均が前日比219.22ドル(0.54%)安の4万755.75ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が43.36ポイント(0.25%)高の1万7127.66ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、16.66ポイント(0.30%)安の5503.41ポイントと続落して引けている。
 6日に発表される8月雇用統計の動向に投資家の注目が集まる状態。この日発表された米ADP民間雇用者数は8月に9万9000人増(市場予想:約14万5000人増)と低水準だったものの、週間の新規失業保険申請件数は22万7000件(市場予想:約23万件)と前週よりやや減少した。また、8月のISMサービス業景況感指数は51.5(市場予想:約51.4)と前月の51.4とほぼ同水準だった。労働市場の減速感で債券買いがやや優勢となり、2年債利回りは3.74%(↓0.01ポイント)、10年債利回りは3.73%(↓0.03ポイント)に下がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。ヘルスケアや金融のほか、景気動向に敏感な資本財、素材、エネルギーなどが軟調だった。製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が3.55%安、医療品卸売大手のマッケソン(@MCK/U)が9.90%安、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が2.85%安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.17%安、農機大手のディア(@DE/U)が2.11%安、物流大手のフェデックス(@FDX/U)が2.57%安と値を下げている。
 一方、大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術の3セクターは上昇。来年初に欧州と中国で「FSD」ソフトウェアを投入する計画を発表した電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.90%高と大幅続伸したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.63%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.80%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.94%高と強含んだ。



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