週明け27日のNY株式市場は、大型IT銘柄の主導で買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比114.88ドル（0.43％）高の26584.77ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が173.09ポイント（1.67％）高の10536.27ポイントとそろって反発して取引を終えた。
　決算発表を控え、大型IT銘柄が上昇。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.54％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.21％高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.37％高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.41％高と軒並み買われている。これら4社は今週30日に決算を発表する予定。また、4社の最高経営責任者(CEO)は29日、反トラスト法（独占禁止法）調査に絡む公聴会に出席する見通しだ。
　先週後半に下落した半導体銘柄の反発も目立った。半導体検査装置のテラダイン(@TER/U)が5.73％高、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が4.29％高、FPGA半導体のザイリンクス(@XLNX/U)が4.04％高と買われている（主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は3.23％上昇）。
　ドル安を背景に商品価格が上昇するなか、素材セクターも値上がり。産金大手のバリック　ゴールド(@GOLD/U)とニューモント(@NEM/U)がそれぞれ5.17％、3.43％ずつ上昇した。
　バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(@MRNA/U)が政府から4億7200万ドルの追加資金を受け取り、新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験をこの日開始したことも相場の支援材料。モデルナは9.15％急伸した。他のバイオ銘柄も買われ、バイオジェン(@BIIB/U)が5.09％高、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(@REGN/U)が4.67％高で引けた。


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