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2020/02/21 08:41

大引け概況(詳報):反落、新型肺炎の拡大を懸念 無料記事

 20日のNY株式市場は、リスクオフの姿勢が強まる中で売られる展開。主要指標のダウ平均は反落し、前日比128.05ドル(0.44%)安の2万9219.98ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、66.22ポイント(0.67%)安の9750.97ポイントで終了している。
 新型肺炎の悪影響が改めて警戒された。感染者数が世界で7万5000人を超えるなか、日本や韓国、イランなど中国以外でも死亡者が相次いでいる。また中国では、湖北省政府が休業中の省内企業に対し、活動再開の予定日を21日から3月11日に延期するよう通達した。
 こうしたなか、今年の相場をけん引してきた大型ハイテク銘柄が軒並み急落。半導体最大手のインテル(@INTC/U)が2.47%下落したのをはじめ、画像処理半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.91%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.53%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.03%安と売られた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。前述したハイテク以外ではヘルスケアの下げが目立つ。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.05%に沈んだほか、医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.04%安、医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)が1.29%安、バイオ医薬品大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が0.82%安と値を下げている。
 一方、オンライン証券大手のイー・トレード・ファイナンシャル(@ETFC/U)は21.81%高と急騰。「金融グループ大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)に約130億ドルで身売りする」と発表したことが刺激材料だ(買い手のモルガン・スタンレーは4.55%安)。


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