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2025/10/02 08:41

米国株大引け概況(詳報): 小幅に4日続伸、雇用下振れで金利低下 無料記事

 1日のNY株式市場は、まちまちだが、ヘルスケア株などを中心に底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比43.21ドル(0.09%)高の4万6441.10ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が95.15ポイント(0.42%)高の2万2755.16ポイントとそろって4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、22.74ポイント(0.34%)高の6711.20ポイントと4日続伸で引けている。ダウ平均とS&P500は最高値を更新した。
 政府閉鎖を受けて朝方はマイナス圏で寄り付いたものの、その後は押し目買いが優勢となる流れ。政府閉鎖が株式市場に与える影響は限定的だが、今週末に予定されていた雇用統計の発表は遅れることになる。とはいえ、この日発表された9月のADP雇用統計では民間の非農業部門雇用者数が前月比3万2000人減(市場予想:約5万1000人増)と予想外に落ち込んでいたため、市場の利下げ期待ムードは強まった。米国債は大きく買われ、2年債利回りが3.53%(↓0.08ポイント)、10年債利回りが4.10%(↓0.05ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種のみ上昇。ヘルスケア(↑約3%)が急伸したほか、公益、情報技術、一般消費財といったセクターが堅調だった。ヘルスケア株では、イーライ・リリー(@LLY/U)が8.18%高、メルク(@MRK/U)が7.39%高、バイオジェン(@BIIB/U)が10.09%高と上げが目立つ。半導体関連銘柄にも買いが入り、インテル(@INTC/U)が7.12%高、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が8.86%高、ラム・リサーチ(@LRCX/U)が6.64%高と急伸した(SOX指数は2.05%高)。
 一方、素材や金融、資本財、コミュニケーションなど5業種は下落。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.32%安、動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.34%安、種子・農薬大手のコルテバ(@CTVA/U)が9.11%安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.52%安と値を下げた。


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