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2020/12/22 08:40

大引け概況(詳報): ダウ小反発、ナスダックは小幅続落 無料記事

 週明け21日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比37.40ドル(0.12%)高の30216.45ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が13.12ポイント(0.10%)安の12742.52ポイントと小幅に続落して取引を終えた。
 朝安後に買い戻される展開。英国で感染が拡大している新型コロナウイルスの変異種を巡る懸念を受け、売られて始まったものの(ダウとナスダックはそれぞれ一時1.40%安、1.80%安まで下落)、売り一巡後は米議会指導部が追加経済対策で基本合意したことを支援材料に下げ幅を縮小した(ダウはプラス園に浮上)。現時点では、「コロナ変異種問題は米国内の問題ではない」という見方が優勢のようだ(欧州の各株式市場は2%前後の下落)。また、米国株の主要株価指数が先週に最高値を更新したということもあり、高値警戒感で「ネガティブニュースに敏感な状態」との意見もあった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち(金融と情報技術を除く)9業種が下落。エネルギーや資本財など景気敏感セクターのほか、公益やREIT、ヘルスケアなど幅広いセクターが売られた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.82%安、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が1.88%安、電力・ガス事業のセンプラ・エナジー(@SRE/U)が3.05%安、製薬大手のブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が1.76%安と下落している。
 一方、銀行株は高い。自社株買いの解禁を受け、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/UA)が3.75%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/UA)が3.73%高、モルガン・スタンレー(@MS/UA)が5.69%高、ゴールドマン・サックス(@GS/UA)が6.13%高と急伸している。大型IT銘柄の一角も堅調。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.83%高、アップル(@AAPL/U)が1.24%高と値を上げた。
 他の個別動向では、電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が6.49%安と急反落。この日寄り前にS&P500に組み入れられた同銘柄は、指数算入を巡る思惑でこれまで上昇していたこともあり、イベント通過で利益確定売りに押されている。


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