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2025/12/11 08:42 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 上昇、FOMC後に買い優勢 無料記事

 10日のNY株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比497.46ドル(1.05%)高の4万8057.75ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が77.66ポイント(0.33%)高の23,654.15ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、46.17ポイント(0.67%)高の6,886.68ポイントと反発で引けている。
 「タカ派的な利下げ」が想定されていただけに、FOMC後に買いが優勢になる流れ。0.25%の追加利下げが発表されたほか、26年利下げ予想の中央値は9月会合時の「1回」と変わらなかった。米連邦準備理事会(FRB)がしばらく「様子見」姿勢をとる可能性が高いものの、パウエルFRB議長が利上げの可能性を事実上否定し、バランスシートを緩やかながら再拡大し始めたことが支援材料と受け止められている。米国債は買い戻され、2年債利回りが3.54%(↓0.07ポイント)、10年債利回りが4.15%(↓0.04ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(公益と生活必需品のみ小幅に下落)。景気動向に敏感な資本財や素材のほか、一般消費財、ヘルスケア、金融などのセクターが1%余り上がった。大型ハイテク株も概ね高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.64%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.74%安と値を下げる半面、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.69%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.41%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.99%高と値を上げている。半導体関連では、ブロードコム(@AVGO/U)が1.64%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.47%高と買われ、ともに最高値を更新した。
 非ハイテク株では、発電設備大手のGEベルノバ(@GEV/U)が15.62%高と急伸して最高値を更新。明るいガイダンスや株主還元の拡充を発表したことが好感された。また、前日急落した金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が3.19%高と反発したほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)や物流大手のフェデックス(@FDX/U)がそれぞれ3.53%、3.43%ずつ上昇している。


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