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2025/10/17 08:42 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 下落、地銀の不良債権リスクが逆風 無料記事

 16日のNY株式市場は、金融セクターを中心に幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比301.07ドル(0.65%)安の4万5952.24ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が107.54ポイント(0.47%)安の2万2562.54ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、41.99ポイント(0.63%)安の6629.07ポイントと反落で引けている。また、小型株を代表するラッセル2000指数は、52.74ポイント(2.09%)安の2467.02ポイントと下げ幅が大きかった。
 地銀を巡る不安が再燃したことがマイナス材料。不正の疑いがある融資問題を明らかにしたザイオンズ・バンコーポレーション(@ZION/U)が13.14%安、ウエスタン・アライアンス・バンコープ(@WAL/U)が10.81%安と急落したことが市場の注目を集めた。今週初めには銀行最大手JPモルガン・チェース(@JPM/U)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)も最近破綻した2社を巡り、融資の質の問題に警鐘を鳴らしたばかりだった。株売り債券買いの動きが強まるなか、2年債利回りは3.42%(↓0.08ポイント)、10年債利回りは3.97%(↓0.06ポイント)に低下。VIX指数(恐怖指数)は25.31(↑4.67)に大きく上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落。情報技術が唯一プラス圏を保ったものの、金融(↓2%超)、エネルギー、公益など幅広いセクターが軟調だった。下げが大きかった金融セクターでは、JPモルガン・チェースが2.34%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.52%安、キャピタル・ワン・ファイナンシャル(@COF/U)が5.56%安、リージョンズ・ファイナンシャル(@RF/U)が5.62%安、フィフス・サード・バンコープ(@FITB/U)が5.96%安と売り込まれている。
 他の個別銘柄では、主力製品が中国政府系ハッカーによって侵入されたと報じられたネットワークセキュリティ技術大手のF5(@FFIV/U)が10.70%安と急落した。


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