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2025/04/07 09:03

米国株大引け概況(詳報): 貿易戦争懸念で連日の急落、主要3指数は5〜6%安 無料記事

 4日のNY株式市場は、リスク回避で総崩れの展開。主要指標のダウ平均が前日比2231.07ドル(5.50%)安の3万8314.86ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が962.82ポイント(5.82%)安の1万5587.79ポイントとそろって大幅に続落して取引を終えた(ナスダックは高値から20%以上下落して「弱気相場」に突入)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、322.44ポイント(5.97%)安の5074.08ポイントと大幅続落で引けている。
 米国の関税措置に対抗し、中国が輸入される米国製品に34%の関税を課す報復措置を発表したことがマイナス材料。貿易戦争が激化するとの懸念を強め、緊張がすぐに緩和するとの期待を後退させた。米国債への買いがさらに膨らみ、長期金利を代表する10年債利回りは3.99%(↓0.04ポイント)に低下している(一時は3.86%まで急低下)。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は45.31(↑15.29)と連日で急上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種すべてが4%以上の急落。エネルギー(↓8%超)、金融(↓7%超)、情報技術(↓6%超)、資本財(↓6%超)、素材(↓6%超)など幅広いセクターが売り込まれた。
 大型ハイテク株では、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.36%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が7.29%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が10.42%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.15%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が5.06%安と急落している。非ハイテク株も売られ、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が7.20%安、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が6.91%安、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が8.05%安、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が6.45%安、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が11.10%安で引けた。


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