詳細
検索 (期間指定)
期間

2025/08/25 08:33 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 反発、パウエル氏講演で利下げ期待上昇 無料記事

 先週末22日のNY株式市場は、幅広いセクターが買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比846.24ドル(1.89%)高の4万5631.74ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が396.23ポイント(1.88%)高の2万1496.54ポイントとそろって反発して取引を終えた(ダウ平均は過去最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、96.74ポイント(1.52%)高の6466.91ポイントと反発して引けている。また、小型株を代表するラッセル2000は、87.85ポイント(3.86%)高の2361.95ポイントと急伸した。
 パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で行った講演で、9月利下げの期待が高まったことが追い風。パウエル氏が講演の中で「政策が引き締め的な領域にあるため、基本的な見通しやリスクバランスの変化を踏まえると、政策スタンスの調整が必要となる可能性がある」と述べたことで、「金融緩和にオープンな姿勢」と市場は受け止めている。米国債は買われ、2年債利回りが3.70%(↓0.09ポイント)、10年債利回りが4.25%(↓0.08ポイント)に低下。VIX指数(恐怖指数)も14.22(↓2.38)と下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(生活必需品のみ下落)。一般消費財(↑3%超)の上げが目立ったほか、ヘルスケアや公益、生活必需品などディフェンシブなセクターから資金が抜け、ハイテク・景気敏感セクターに移動している。大型ハイテク株では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.22%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.10%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.17%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.12%高と値を上げた。金利低下を背景に、中小型の消費関連銘柄も高い。住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が5.44%高、建築用資材大手のビルダーズ・ファーストソース(@BLDR/U)が8.43%高、クルーズ大手のノルウェージャン・クルーズ・ライン(@NCLH/U)が7.23%高、航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が5.96%高、太陽光発電向けマイクロインバーターを手掛けるエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が10.41%高と急伸している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース