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2020/10/29 08:54

大引け概況(詳報): 急落、欧米のコロナ再流行に警戒感 無料記事

 28日のNY株式市場は、欧米で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなかで大きく売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比943.24ドル(3.43%)安の26519.95ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が426.48ポイント(3.73%)安の11004.87ポイントとそろって急落して取引を終えた(ダウは4日続落、ナスダックは急反落)。
 「ドイツとフランスがコロナ感染の抑制に向けて、都市封鎖(ロックダウン)措置の再導入を準備している」との報道で、欧州市場が急落した流れを継いだ(独DAXが4.17%安、仏CAC40が3.37%安で終了)。米国での新規感染者数も増加基調にあることから、市場では「新型コロナの再流行が世界経済の回復基調を妨げる」との懸念が高まりつつある。イリノイ州シカゴで屋内の飲食サービスに対する規制が導入されるなど、米国でも「多くの都市・州が都市封鎖されるのではないか」と警戒されているようだ。市場の不安心理を表すVIX(恐怖指数)は40超に急上昇し、6月以来の高水準となった。
 多数の企業や家計の資金繰りが苦しくなるなか、導入が待たれていた追加経済対策も先延ばし。トランプ大統領は27日、大統領選前の成立を断念する考えを示した。
 こうしたなか、S&P500全11業種のうち、一般消費財を除く10業種が下落。なかでも大型IT銘柄の下げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.76%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.63%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が4.96%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が5.51%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が5.51%安と軒並み急落した。
 エネルギーや資本財など景気循環セクターも安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.81%安、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が8.71%安、航空・防衛大手のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が7.41%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.57%安で引けた。



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