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2025/12/10 08:34

米国株大引け概況(詳報): 小動き、FOMC控え様子見 無料記事

 9日のNY株式市場は、薄商いのなか方向感のない展開。主要指標のダウ平均が前日比179.03ドル(0.38%)安の4万7560.29ドルと続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が30.59ポイント(0.13%)高の2万3576.49ポイントと小反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、6.00ポイント(0.09%)安の6840.51ポイントと小幅続落で引けている。
 10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えるなか、2日続けて様子見ムードがくすぶる状態。0.25%の利下げが決まるとの予想が多い一方、追加利下げには慎重な姿勢を示すとの警戒感が広がっている。この日発表された雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が9月・10月ともに上振れるなど、米経済が想定よりも底堅さを示すなか、米国債は下落。長期金利を代表する10年債利回りは4.19%(↑0.03ポイント)と上昇基調が続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。エネルギーや生活必需品のほか、大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財などのセクターが強含んでいる。半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が1.29%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.07%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.27%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.45%高と堅調だった。非ハイテク株では、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.96%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.32%高、産金大手のニューモント(@NEM/U)が5.72%高と値を上げている。
 一方、ヘルスケアや資本財など5業種は下落。来年の支出額上振れを予想した金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が4.66%安と急落したほか、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.54%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.86%安と値を下げた。


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