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2020/07/24 08:51

大引け概況(詳報): 反落、ハイテク大手が安い 無料記事

 23日のNY株式市場は、大型IT銘柄を中心に利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比353.51ドル(1.31%)安の26652.33ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が244.71ポイント(2.29%)安の10461.42ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 この日は、市場予想を上回る第2四半期決算を発表したマイクロソフト(@MSFT/U)とテスラ(@TSLA/U)がそれぞれ4.35%安、4.98%安と急落。決算発表を控える他の大型IT銘柄も同様の動きになるとの懸念が強まり、アップル(@AAPL/U)が4.55%安、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.66%安、アルファベット(@GOOGL/U)が3.07%安、フェイスブック(@FB/U)が3.03%安と軒並み値を下げている。
 アップルに関しては、ゴールドマン・サックスがネガティブリポートを発表したことも逆風。「このところの株価上昇基調は、決算発表後も持続可能なわけではない」との見方を示し、アップル株を当面避けるよう推奨している。
 雇用指標の悪化もマイナス材料。この日発表された週間の新規失業保険申請件数が141万6000件(市場予想:約130万件)と前週から増えたことを受け、景気回復ペースの減速が改めて浮き彫りになった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでも前述した大型IT銘柄が含まれる情報技術、一般消費財、コミュニケーションなどのセクターで下げが目立った。他のIT銘柄にも売りが波及し、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.50%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が2.99%安、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が2.43%安と売られている。半導体銘柄も軟調に転じ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.96%安、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が3.16%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.59%安と値を下げた。
 他の決算発表銘柄は株価がまちまち。保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)が2.97%安、仮想化ソリューション大手のシトリックス・システムズ(@CTXS/U)が12.93%安と売られる一方、日用品大手のキンバリー クラーク(@KMB/U)が2.10%高、SNS大手のツイッター(@TWTR/U)が4.06%高で引けた。


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