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2025/08/13 08:10

米国株大引け概況(詳報): 利下げ期待で反発、ナスダックとS&P500が最高値 無料記事

 12日のNY株式市場は、リスクオンでほぼ全面高の展開。主要指標のダウ平均が前日比483.52ドル(1.10%)高の4万4458.61ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が296.50ポイント(1.39%)高の2万1681.90ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、72.31ポイント(1.13%)高の6445.76ポイントと反発で終了。ナスダックとS&P500がそろって最高値を更新した。小型株を代表するラッセル2000指数が66.27ポイント(2.99%)高の2282.78ポイントと急上昇するなど、利下げの恩恵が大きい小型株の物色も活発だった。
 最新のインフレ統計で、「トランプ関税」が物価高騰につながるとの懸念が後退したことが支援材料。7月の消費者物価指数は前月比↑0.2%と市場予想に一致し、前年同月比↑2.7%と市場予想(約↑2.8%)をやや下回った。コアCPIが前年同月比↑3.1%と市場予想(約↑3.0%)をやや上回ったが、利下げへの期待感は加速。「FedWatch」ツールによると、9月利下げの確率が85→93%に上がり、10月、12月の利下げへの期待も高まっている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。生活必需品や公益などディフェンシブセクターの上げが小幅な半面、大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術のほか、金融、素材といったセクターが買われた。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.43%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.15%高、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が2.35%高と値を上げたほか、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.94%高、インテル(@INTC/U)が5.62%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.26%高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が3.22%高と買われている(SOX指数は2.99%上昇して昨年7月につけた最高値に接近)。
 非ハイテク株では、金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が3.36%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.90%高、投資ファンド大手のKKR(@KKR/U)が4.00%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.94%高、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が3.65%高と値を上げた。


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