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2024/12/20 09:24

米国株大引け概況(詳報): ダウが11日ぶり反発、ナスダックは続落 無料記事

 19日のNY株式市場は、米長期金利の高止まりで上値の重い展開。主要指標のダウ平均は前日比15.37ドル(0.04%)高の4万2342.24ドルと11日ぶりに反発したが、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は19.92ポイント(0.10%)安の1万9372.77ポイントと3日続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、5.08ポイント(0.09%)安の5867.08ポイントと3日続落で引けている。
 ダウ平均が前日まで約50年ぶりの10日続落を強いられていただけに、自律反発狙いの買いがみられた。ただ、米10年債利回りが一時、約7カ月ぶりの高水準を付けるなど、長期金利の高止まりが懸念される中で買い進む動きは限定的。ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株などには、株価の割高感を意識した売りが継続した。
 インフレ動向も気がかり材料。7〜9月期の実質国内総生産(GDP)確定値が前期比年率3.1%増と改定値(2.8%増)から上方修正されたほか、週間の新規失業保険申請件数が予想を上回る減少(改善)となったことで、景気の底堅さによる物価上昇が警戒されている。 
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、公益や金融など4業種が上昇。個別では、電力大手のヴィストラ(@VST/U)とエンタジー(@ETR/U)がそれぞれ3.24%高、1.78%高と上げが目立った。
 一方、不動産や素材など7業種は下落。中でも、素材科学大手のダウ(@DOW/U)が2.62%下落し、52週安値を更新した。


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