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2025/12/22 09:44 NEW!!

米国株◇週間相場見通し:底堅い展開か 無料記事

今週のNY株式市場は、ハイテク株安の一巡で強含む流れが続きそうだ。先週末のオラクルがTikTokとの合弁事業合意を材料に急反発したことで、ハイテク・ITセクター全般の投資マインドが改善した。こうした中、市場では、「サンタクロース・ラリー(節税の株売りが一巡して年末に買い戻しが膨らむ現象)」の期待が高まる状態。シタデル・セキュリティーズがまとめたデータによると、1928年以降のS&P500種は12月最後の2週間に75%の確率で上昇し、2000年からの24年間では79%とさらに分が良い。
 追加利下げの観測が強まっていることもポジティブ。11月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比+2.6%と市場予想(+3.0%)を下回り、10月と11月の新規雇用者数がそろって低調な伸びにとどまったほか(11月の失業率も4.6%に上昇し、4年ぶりの高水準に悪化)、米ミシガン大学が発表した12月の消費者マインド指数(確報値52.9)も速報値(53.3)から下方修正されたことで、金融緩和の条件が整いつつある。これを受けて、米10年債利回りは4.15%まで低下。市場では、来年の利下げが最低2回実施されるとの観測が浮上している。
 もっとも、クリスマスを迎える今週は市場参加者が少なくなるため(24日は短縮取引、25日は終日休場)、積極的な買いが手控えられる場面も見られよう。




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