詳細
検索 (期間指定)
期間

2025/10/14 08:31 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 反発、トランプ大統領の対中姿勢和らぐ 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、「TACO(Trump Always Chickens Out)」トレード期待で押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均が前日比587.98ドル(1.29%)高の4万6067.58ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が490.18ポイント(2.21%)高の2万2694.61ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、102.21ポイント(1.56%)高の6654.72ポイントと反発で引けている。
 米中対立激化への懸念で先週末に主要株価指数が急落していたが、週明けにほぼ「半値戻し」となった格好。中国側がレアアースの輸出規制を強化したことの対応として、トランプ大統領は先週末に対中追加関税100%を課すと警告したが、12日に態度を軟化させた。SNS「TruthSocial」に「中国のことは心配するな、大丈夫だ」などと投稿し、脅しを実行しない可能性があることを示唆している。ベッセント財務長官も13日のインタビューで、週末に米中が連絡を取り合ったことを明かしたほか、米中首脳会談の開催に依然期待していると楽観的な見方を示した。なお、コロンブスデーで米債券市場は休場だった。先週末に急上昇したVIX指数(恐怖指数)は19.03(↓2.63)と下がっている。  
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み上昇(生活必需品とヘルスケアは下落)。大型ハイテク株を含む情報技術や一般消費財、コミュニケーションなどのセクターが買い戻されたほか、景気動向に敏感な素材、エネルギー、資本財といったセクターも上昇した。なかでも半導体銘柄が高い。オープンAIとの大型提携を発表した半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が9.88%高と急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.82%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が6.15%高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が4.90%高と買われている(SOX指数は4.93%高)。ビッグテック銘柄も買われ、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.42%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.20%高、業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が5.14%高と値を上げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース