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2025/10/20 08:59 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 反発、米中や地銀巡る不安がやや後退 無料記事

 17日のNY株式市場は、底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比238.37ドル(0.52%)高の4万6190.61ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が117.43ポイント(0.52%)高の2万2679.97ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、34.94ポイント(0.53%)高の6664.01ポイントと反発で引けている。
 前日終値を挟みながらもみ合ったが、後半にかけて買い優勢に転じる流れだった。ベッセント財務長官がこの日夜に中国の何副首相と電話会談すると伝わったほか、トランプ大統領も月末に習近平・国家主席と会談する可能性が依然として高いと述べたことなどが支援材料となっている。前日に懸念が再燃した地銀の不良債権リスクについても、市場関係者の間で「より大きな信用危機につながらない」との見方が強まった。米中や地銀をめぐる懸念がやや後退するなか、長期金利を代表する10年債利回りが4.01%(↑0.04ポイント)と上昇し、VIX指数(恐怖指数)は20.78(↓4.53)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。生活必需品、金融、エネルギーなどのセクターが堅調だった。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.18%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.26%高、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が7.27%高、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.45%高と値を上げている。大型ハイテク株も強含み、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.46%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.96%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.78%高で引けた。
 一方、公益と素材の2業種は下落。産金大手のニューモント(@NEM/U)が7.63%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が2.68%安、電力大手のヴィストラ(@VST/U)が4.30%安と値を下げた。



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