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2025/12/09 08:42 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 反落、FOMC控え慎重姿勢 無料記事

 週明け8日のNY株式市場は、利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比215.67ドル(0.45%)安の4万7739.32ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が32.23ポイント(0.14%)安の2万3545.90ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、23.89ポイント(0.35%)安の6846.51ポイントと反落で引けている。
 9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、情報技術を除く大半のセクターで軟調な流れとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げに踏み切る可能性が高いものの、投資家らの関心は今後のインフレ動向や金融緩和の見通しなどに移っている。米国債はやや売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.16%(↑0.02ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.39%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.35%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.44%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.98%安と値を下げている。非ハイテク株では、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が3.56%安、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が3.10%安、バイオ医薬品大手のアムジェン(@AMGN/U)が2.63%安と売られた。
 一方、情報技術セクターは逆行高。トGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.72%高と買われたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.63%高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.78%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.09%高と値を上げた(SOX指数は1.10%高)。今週決算発表を控えているブロードコムに関しては「マイクロソフトがカスタムチップの設計をブロードコムに移行させることに関心を示している」との報道が追い風になっている。一方、同設計を担当しているマーベル・テクノロジー(@MRVL/U)は6.99%安と急落した。


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