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2025/06/19 09:03

米国株大引け概況(詳報): 小動き、S&P500はほぼ横ばい 無料記事

 18日のNY株式市場は、中東情勢への警戒感がくすぶるなか、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比44.14ドル(0.10%)安の4万2171.66ドルと小幅に続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が25.18ポイント(0.13%)高の1万9546.27ポイントと小反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、1.85ポイント(0.03%)安の5980.87ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 イスラエル・イラン間の紛争が引き続き気掛かり材料。トランプ大統領は昨日、「『最高指導者』がどこに隠れているか、我々は正確に把握している」「我々の忍耐は限界に達しつつある」などと投稿し、同紛争に米国が介入する可能性を示唆したが、この日は「イランにまだ交渉の時間がある」などとトーンをやや和らげた。
 連邦公開市場委員会(FOMC)はあまり材料視されず。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、市場予想通り、政策金利を「4.25〜4.50%」で据え置き、年内にさらに2回利下げするとの見通しも継続している。金利はほぼ横ばいで推移し、市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は20.14(↓1.46)とやや下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種がやや上昇。情報技術や公益などのセクターが強含んだ。一部の大型ハイテク株やAI関連銘柄は堅調で、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.94%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.46%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.80%高と値を上げている。また、金融大手も高い。JPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.65%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.09%高、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.70%高と買われた。
 一方、エネルギーやコミュニケーションなど7業種はやや下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.71%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.50%安、化学大手のダウ(@DOW/U)が3.19%安と値を下げた。また、ステーブルコイン法案が上院を通過したことで、マイナス影響があるとみられるクレジットカード大手のビザ(@V/U)、マスターカード(@MA/U)はそれぞれ4.88%、5.39%ずつ急落している。
 なお、翌19日はジューンティーンスで休場となる。



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