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2020/04/01 08:46

大引け概況(詳報):ダウ反落、ナスダックも安い 無料記事

 31日のNY株式市場は、米経済活動の低迷が長期化するとの懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比410.32ドル(1.84%)安の2万1917.16ドル、ナスダック総合指数は74.05ポイント(0.95%)安の7700.10ポイントとそろって反落して引けた。
 ゴールドマン・サックスが同日付のリポートで、「今年4〜6月期のGDP成長率(年率換算)が前期比で34%減少するほか、失業率が15%に達する」と予想するなど、米景気見通しに対する厳しい見方を示した。新型コロナウイルスによる米国内の死者数が3000人を超えたことも、先行きをの不安を強めている。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種のうちエネルギーを除く10業種が下落。なかでも公益事業の下げ幅が大きい。総合エネルギー大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が6.01%下落したのをはじめ、電力・ガス事業持ち株会社のセンプラ・エナジー(@SRE/U)が5.80%安、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が3.09%安、再生可能エネルギー発電大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.19%安と売られた。
 金融も安い。シティグループ(@C/U)が4.45%下落したほか、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.08%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.71%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.67%安に沈んだ。
 他の個別動向では、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が2.69%安とさえない。今年1〜3月期の予想増収率を前日に下方修正し、「1ケタ台半ば」に引き下げたことが逆風。新型コロナが世界中に広がるなか、3月後半からクレジットカードの取引件数が大きく落ち込んでいる。


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