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2020/09/03 09:03

大引け概況(詳報):ダウ続伸、ナスダックも上昇 無料記事

 2日のNY株式市場は、米経済指標の改善を追い風に買われる展開。主要指標のダウ平均は続伸し、前日比454.84ドル(1.59%)高の2万9100.50ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、116.77ポイント(0.98%)高の1万2056.44ポイントと4日続伸している(ナスダックは4営業日連続で過去最高値を更新)。
 7月の製造業受注が前月比で6.4%増と市場予想(約6.1%増)を上回ったほか、耐久財受注も同11.4%増と市場予想(約11.2%)より良かった。また、ADP民間雇用統計の雇用者数(非農業部門)で、発表済みの7月分が16万7000人から21万2000人に上方修正されている。
 米経済の着実な回復が期待されるなか、ダウ平均を構成する30銘柄のうち28銘柄が上昇。飲料のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が4.21%高、素材化学のダウ(@DOW/U)が4.13%高、ITグループのアイビーエム(@IBM/U)が3.87%高、製薬のメルク(@MRK/U)が2.96%高と値を上げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種のうち10業種が上昇。なかでも公益の上げが目立つ。再生可能エネルギー発電大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.02%高、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が2.85%高、総合エネルギー大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が2.29%高と買われている。
 一方、エネルギーは安い。原油価格が約3週間ぶりの安値に沈んだことを受け(WTI先物10月限は2.9%安の1バレル41.51ドルで終了)、エクソン・モービル(@XOM/U)が0.61%下落したほか、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.34%安、コノコフィリップス(@COP/U)が2.10%安と売られた。
 他の個別動向では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.83%安と急落。上位株主の英資産運用会社ベイリー・ギフォードがこのほど、保有株を大量に売却したことが逆風だ。


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