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2025/02/14 09:02

米国株大引け概況(詳報): 上昇、インフレ懸念がやや後退 無料記事

 13日のNY株式市場は、インフレ懸念がやや後退するなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比342.87ドル(0.77%)高の4万4711.43ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が295.69ポイント(1.50%)高の1万9945.64ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、63.10ポイント(1.04%)高の6115.07ポイントと続伸で引けている。
 インフレ懸念がやや後退。前日に発表された1月消費者物価指数(CPI)の上振れで警戒感が強まったものの、この日発表された1月生産者物価指数(PPI)の結果は悪材料視されていない。PPIは上振れたが、今月末に発表されるPCE価格指数の算出で使われる項目がそれほど強くなかった。また、トランプ大統領の相互関税計画の動向も注視されたが、少なくとも4月1日まで適用されないことが示された。過度なインフレ懸念が後退するなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.53%(↓0.09ポイント)に急低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。素材や生活必需品のほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどのセクターが買われた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.77%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.16%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.97%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.38%高と値を上げている。エヌビディアに関しては、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(@HPE/U)が「Blackwell」チップを搭載した最初のソリューションを出荷したと発表したことがプラス材料視された。
 好決算銘柄も高い。カジノ大手のMGMリゾーツ(@MGM/U)が17.46%高、アプリ技術プラットフォームのアップラビン(@APP/U)が24.02%高、新興スマホ証券のロビンフッド・マーケッツ(@HOOD/U)が14.11%高と急伸している。


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