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2019/12/24 08:41

大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、主要3指数が連日の最高値 無料記事

 週明け23日のNY株式市場は、米中暫定合意を巡る楽観が追い風となるなかで上昇基調が続く展開。主要指標のダウ平均が前営業日比96.44ドル(0.34%)高の28551.53ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が20.69ポイント(0.23%)高の8945.65ポイントとそろって続伸して取引を終えた(ダウは3日続伸、ナスダックは9日続伸)。S&P500指数も0.09%高と強含み、主要3指数が連日で最高値を更新している。
 トランプ大統領が週末21日の集会で「『第1段階の合意』はかなりすぐにサインされるはず」と発言したことを踏まえ、市場でも早期の調印が期待された。中国が「約850品目の輸入関税率を来年初から引き下げる」と決定したことも、投資家心理をサポートしている。クリスマス休暇(24日:短縮取引、25日:休場)前でやや閑散としていたが、主要指数は終日プラス圏で推移した。
 S&P500全11業種のうち5業種が上昇。米中関係の改善が期待されるなか、エネルギーや資本財、素材など景気循環セクターが買われた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が0.50%高、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.45%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.91%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が1.10%高と値を上げている。ボーイングについては、ミューレンバーグCEOの退任もプラス材料。2度の墜落事故で「737MAX」の運航再開が長引くなか、経営トップの交代が事態の進展に寄与することが期待された。
 このほか、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.63%高と値を上げたほか、半導体関連の一角も高い。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.97%高、ワイヤレス通信半導体のスカイワークス・ソリューションズ(@SWKS/U)が0.95%高、FPGA半導体のザイリンクス(@XLNX/U)が1.19%高と上昇している。


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