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2025/10/09 08:50 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): ナスダックとS&P500が反発、ともに最高値 無料記事

 8日のNY株式市場は、まちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比1.20ドル(0.00%)安の4万6601.78ドルとほぼ横ばいにとどまる一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が255.02ポイント(1.12%)高の2万3043.38ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、39.13ポイント(0.58%)高の6753.72ポイントと反発で終了。ナスダックとS&P500はともに最高値を更新している。
 政府閉鎖が2週目に入ったものの、投資家らは気にせず、人工知能(AI)関連銘柄の物色を進めた。前日はGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)のジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)がCNBCの番組で、人工知能(AI)モデルの高度化に伴い「今年特に直近6カ月間でコンピューティング需要が大幅に増加した」と楽観的なコメントをした。前日にオラクル(@ORCL/U)のクラウド事業を巡り「アナリストの想定よりも薄利」との報道で、AI関連銘柄が売られていたが、この日は買い戻す動きが強まっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術が約1.5%高を記録したほか、景気動向に敏感な資本財や素材、ディフェンシブな公益など幅広いセクターが買われた。前述したエヌビディアが2.20%高と値を上げたほか、先日にオープンAIとの提携で急騰した半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が11.37%高を記録し、ネットワーク機器大手のアリスタ・ネットワークス(@ANET/U)が8.31%高、IT機器大手のデル・テクノロジーズ(@DELL/U)が9.05%高と急伸している。またAI向けデータセンターに電力が必要なこともあり、発電設備メーカーのGEベルノバ(@GEV/U)が3.19%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.17%高、電力大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が3.58%高と買われた。
 一方、エネルギーや金融、生活必需品など4業種は下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.76%安、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.19%安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が1.21%安と弱含んだ。


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