今週のNY市場は、世界景気の悪化不安が続く中で下値を探る展開となりそうだ。
　世界的な関税戦争が逆風。トランプ関税に対抗し、中国が米国製品に対する34％の追加関税を発表したほか、他の国・地域も対米報復措置を表明するなど、世界景気へのダメージが計り知れない状況にある。こうした中、恐怖指数と呼ばれるVIX指数は45まで上昇したが、コロナ時に80を上回っていただけに、市場の安定には程遠い水準と言える。
　米金融緩和期待が後退したこともネガティブ。パウエルFRB議長は景気不安を認識しながらも、当面の利下げに慎重な姿勢を示した。これにより、5日のNY株下落に拍車がかかった格好だ。


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