2025/04/09 08:55
米国株大引け概況(詳報): 朝高後に急落、関税巡る懸念が根強い 
8日のNY株式市場は、ほぼ全面安の商状。主要指標のダウ平均が前日比320.01ドル(0.84%)安の3万7645.59ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が335.35ポイント(2.15%)安の1万5267.91ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、79.48ポイント(1.57%)安の4982.77ポイントと続落して引けている。
トランプ政権が主要貿易国に対する貿易協定交渉に前向きであるとの見方や、売られ過ぎの株価水準から反発する時期に来ているとの見方などを背景に、朝方は急上昇して始まったものの(一時はダウ平均が3.84%高、S&P500が4.05%高、ナスダックが4.57%高)、その流れは続かなかった。9日正午に対中輸入関税104%が発効するとホワイトハウスが確認したことで、投資家の懸念が戻りつつある。先行き不透明感が強まるなか、米金融政策に敏感な2年債利回りが3.73%(↓0.03ポイント)とやや下がる一方、インフレ動向に敏感な10年債利回りは4.29%(↑0.11ポイント)と連日で上昇した。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は52.33(↑5.35)とさらに上昇している。
セクター別では、S&P500全11業種すべてが下落。景気動向に敏感な素材、エネルギーのほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術などのセクターで下げが目立った。中国生産がメインのIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.98%安と急落したほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.90%安と売り込まれている。一時8.40%高まで上昇したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)も結局1.37%安で引けた。米中貿易摩擦で原油先物が60ドルの大台を割り込むなか、景気敏感銘柄も軟調。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.11%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.82%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.19%安と値を下げている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
トランプ政権が主要貿易国に対する貿易協定交渉に前向きであるとの見方や、売られ過ぎの株価水準から反発する時期に来ているとの見方などを背景に、朝方は急上昇して始まったものの(一時はダウ平均が3.84%高、S&P500が4.05%高、ナスダックが4.57%高)、その流れは続かなかった。9日正午に対中輸入関税104%が発効するとホワイトハウスが確認したことで、投資家の懸念が戻りつつある。先行き不透明感が強まるなか、米金融政策に敏感な2年債利回りが3.73%(↓0.03ポイント)とやや下がる一方、インフレ動向に敏感な10年債利回りは4.29%(↑0.11ポイント)と連日で上昇した。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は52.33(↑5.35)とさらに上昇している。
セクター別では、S&P500全11業種すべてが下落。景気動向に敏感な素材、エネルギーのほか、大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術などのセクターで下げが目立った。中国生産がメインのIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.98%安と急落したほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.90%安と売り込まれている。一時8.40%高まで上昇したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)も結局1.37%安で引けた。米中貿易摩擦で原油先物が60ドルの大台を割り込むなか、景気敏感銘柄も軟調。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.11%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.82%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.19%安と値を下げている。
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