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2025/10/01 08:55

米国株大引け概況(詳報): 小幅に3日続伸、政府閉鎖警戒も 無料記事

 9月30日のNY株式市場は、昼過ぎから買いが強まる展開。主要指標のダウ平均が前日比81.82ドル(0.18%)高の4万6397.89ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が68.86ポイント(0.30%)高の2万2660.01ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた(ダウ平均は終値ベースで最高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、27.25ポイント(0.41%)高の6688.46ポイントと3日続伸で引けている。
 政府機関の閉鎖懸念を乗り越え、9月としては異例の月次パフォーマンスで終えた格好。人工知能(AI)や金利低下への期待を背景に上昇基調を維持している。この日発表された9月の消費者信頼感指数は94.2(市場予想:約96)と下振れ、追加利下げへの期待を強める形となった。「FedWatch」ツールによると、10月の会合で利下げされる確率が90→97%、12月の会合で利下げされる確率が67→76%に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。情報技術、資本財、素材などのセクターが堅調だった。個別では、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.60%高、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が1.99%高、IT機器大手のデル・テクノロジーズ(@DELL/U)が5.88%高と値を上げている。また、AI向けクラウドサービスのコアウィーブ(@CRWV/U)は11.70%高と急伸。メタ・プラットフォームズ(@META/U)と142億ドルのAIクラウド契約を結んだことが好感された。
 この日は製薬銘柄も高い。イーライ・リリー(@LLY/U)が5.02%高、ファイザー(@PFE/U)が6.83%高、メルク(@MRK/U)が6.81%高を記録した。ファイザーがトランプ政権と薬価引き下げで合意したと報じられたほか、イーライ・リリーも薬価引き下げで交渉中とみられている。
 一方、エネルギーや一般消費財、コミュニケーション、金融の4業種は下落。SNS大手のメタが1.21%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.17%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.29%安、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.96%安と弱含んだ。


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