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2020/09/02 08:40

大引け概況(詳報): 上昇、ハイテク買われナスダック最高値 無料記事

 1日のNY株式市場は、ハイテク株の主導で幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比215.61ドル(0.76%)高の28645.66ドルと反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は164.21ポイント(1.39%)高の11939.67ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も26.34ポイント(0.75%)高の3526.65ポイントと反発し、S&P500とナスダックがともに最高値を切り上げている。
 大型ハイテク株やグロース株の上昇基調が継続。JPモルガンが目標株価を引き上げたIT機器大手アップル(@AAPL/U)が3.98%上昇したこと、好決算を発表したビデオ会議アプリ大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が40.78%高と急騰したことが目立った。ズームの急騰をきっかけに他のグロース株も連れ高し、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.10%高、電子署名サービス大手のドキュサイン(@DOCU/U)が20.54%高、新興セキュリティソフト企業のクラウドストライク(@CRWD/U)が14.28%高と軒並み大きく値を上げている。クラウドストライクとドキュサインは、それぞれ2日引け後、3日引け後に決算を発表する見通しだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーなど4業種を除く7業種が上昇した。情報技術やコミュニケーションのほか、素材セクターの上げが目立つ。財新・マークイットが発表する8月の中国・製造業購買担当者景気指数(PMI)が53.1(↑0.3ポイント)と約10年ぶり高水準をつけたほか、米ISMが発表する8月の製造業景況指数も56.0(↑1.8ポイント)と上振れるなど、世界的な景気回復基調が追い風。鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.65%高、化学大手のダウ(@DOW/U)が4.77%高と買われている。
 一方、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)は4.67%安と反落。前日12.57%上昇していたが、この日は「最大50億ドルを調達する」と増資計画を発表したことがマイナス材料視されている。


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